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Column

夏休みに東京都庁舎で米粉に出合う! 米粉の魅力を伝えるフェア開催

掲載日:2025年09月04日

8月下旬、東京都では庁舎内各所で米粉についてのさまざまなイベントを実施しました。展示や食事、販売を通して、国産米粉の魅力をお伝えするフェアは大盛況。今回はその様子をご紹介します。

第一本庁舎に入るとすぐ、国産米粉について学べるアートワークが。

東京都庁職員食堂で日替わり米粉メニューをいただきました!

8月19~21 日、第一本庁舎32 階の職員食堂で、米粉メニューが食べられるフェアを開催。
25、26、28日は第二本庁舎4 階の食堂でも開催し、いずれも日替わりで米粉を使った献立が登場しました。

米粉にフォーカスしたイベントランチは、初の試みとのこと。職員食堂は一般の方も利用することができます。

【米粉使用】お豆腐のカツカレー。

カレーのとろみづけには米粉を使用。サックサクの衣で包まれた厚切りの“高野豆腐カツ”は、噛むほどにやさしい甘みとジューシーさが広がり、初めて味わったスタッフが驚くほどの美味しさでした。そこに重ねたチーズクリームのまろやかさが、スパイシーなカレーと絶妙に溶け合います。

見晴らしのいい32階からの景色。
遠くまでビルが立ち並ぶ、東京を感じられる眺望です。

職員食堂は大きな窓に囲まれていて、スカイツリーや明治神宮などを見わたすことができます。ランチタイム以外にもカフェの営業もしているので、ティータイムにもおすすめです。
フェア期間中以外も、職員食堂(カフェスペース)では米粉を使ったパンを販売しているので、こちらもチェックしてみてください。

お昼にはおいしいランチを求める方でいっぱいに。

米粉って何? アートワークで「米粉」をもっと知る

東京都では、米粉をもっと知って食べてほしいという思いから、第一本庁舎のエントランスにアートワークを設置。お米として食べる主食用米を粉砕しても米粉はできますが、主に米粉は米粉用米から作られていることを紹介しました。

夏休みの自由研究にもちょうどよいテーマ。

米粉に適した品種が増えたことにより、近年では米粉をクッキーやパンの材料に使ったり、天ぷらや唐揚げなどの衣にしたり、利用の幅が広がりました。需要も右肩上がりとなっています。

米粉の使い方なども学べる。

「全国観光 PR コーナー」で新潟産の米粉&米粉製品を販売

8月26日まで、東京都庁第一本庁舎 1 階「全国観光 PR コーナー」では、新潟県の物産ブースを展開。米どころ新潟県産の米粉や、米粉を使ったスイーツ、パンなどを販売しました。

新潟県の特産品等を求めてたくさんの人が訪れました。

新潟県では、2008年より「にいがた発 R10プロジェクト」と題して、食料自給率向上のために米粉の普及推進に取り組んでいます。小麦粉消費量の10%(およそ50万トン)を米粉に置き換えられると、日本の食料自給率が2%向上するのです(2012年の試算)。

米粉をたくさん食べることにより、輸入小麦によるフードマイレージ(※)の節約や、耕作放棄地の解消など、さまざまな面での効果が期待されています。

※フードマイレージとは、「食料の輸送量 × 輸送距離」で算出される数値のこと。食料が生産地から消費者の食卓に届くまでの輸送にかかる環境負荷を「トン・キロメートル(t・km)」で表し、数値が大きいほど環境への負担がかかっている。

新潟発の米粉製品。さまざまな味を楽しめます。

米粉には、小麦粉とはまた違った特徴があります。たとえば米粉は油を吸収しにくいので、揚げ物の衣に使うとヘルシーに作ることができ、摂取カロリーを抑えることができます。また、カラッと揚がってしんなりしにくいので、時間が経ってもおいしく食べられます。

新潟県産の微粒子米粉とグルテンフリー食パン。

料理をしない方も、米粉100%のグルテンフリークッキーやパン、バウムクーヘンなど、そのまま食べられる商品なら米粉をかんたんに取り入れることができます。

左上から時計回りに、玄米粉100%自家生産米バウムクーヘン(青木農場)、新之助を使った米粉のホットケーキミックス(孫作)、米粉入りのカステラ(しばうま本舗)。
米粉の使い方レシピ集も配布していました。

まとめ
今ではスーパーでもよく見かけるようになった米粉。ひとりひとりが少し気にかけて米粉を選ぶことで、日本の食料自給率アップに貢献することもできます。おいしく食べられるレシピもインターネットで検索できるので、ぜひ試してみてくださいね。